論点:外国人留学生に門戸を開く

長い間、留学生への門戸が開かれていませんでしたが、留学生に再び門戸を開き、彼らが地域経済やコミュニティにもたらすすべての恩恵を享受できるようになりそうで、胸が躍ります。

この2年以上、ホークスベイなどの地域では、Covid-19(新型コロナウイルス)の影響で通常の留学生が来ませんでしたが、4月中旬から、有効なビザを持つ、完全にワクチン接種済みの学生が来れるようになりました。

これにより、2学期に間に合うように最大5000人の留学生がニュージーランドに渡航できるようになります。7月以降は、国境再開計画のもと、さらに多くの留学生が入国できるようになります。

Covid-19の混乱以前は、国際教育はニュージーランド第5位の輸出産業で、年間約50億ドルの国家経済への貢献をしていました。

2019年、ホークスベイには約1300人の留学生がおり、そのうち約40%が学校で、約60%が高等教育機関で学んでいます。これらの外国人留学生は730人の雇用を支え、地域経済に約6,000万ドルの貢献をしています。

しかし、留学生の恩恵は金銭的なものだけではありません。

地元では、教育団体のLearning Hawke’s Bayが、ヘイスティングスとネイピア両自治体からの支援を受けて、質の高い教育機関やこの地域のエキサイティングな文化・スポーツ活動、美しい自然環境、快適な気候、そしてここで学び、暮らす学生の身の安全を守るために、懸命に広報活動を行っています。

留学生は、ホークスベイでの生活を最大限に楽しむために、地域社会に深く入り込むことを推奨されています。

例えば、地元のマラエ(マオリの集会所)を訪れてマオリの文化や言語を学んだり、趣味のクラブに参加してクラフトを学んだり、スポーツや観光活動に参加したり、果樹園やブドウ園、接客業に従事したり、困っている人を支援するチャリティー活動に参加したりすることができます。

また、Learning Hawke’s Bayは、留学生が学校や地域社会に溶け込めるよう、加盟校が学校単位で活動を行うリソースを確保するための学生大使プログラムも実施しています。

このようなプログラムの利点は、双方向にあります。

ここで教育を受ける学生にとっては、「ブランド・ニュージーランド」「ブランド・ホークスベイ」を世界に発信することになります。ニュージーランドに留学した人はは、高い評価を受けた資格と、アオテアロアニュージーランドでの留学生活で得た新しいネットワークや人脈を手に、母国(そして新しい国)へ戻っていくのが一般的です。

また、ホークスベイやニュージーランドでポジティブな経験をすることで、この地域や国、そして私たちがどのような人間であり、何を提供できるのかを提唱することができます。

ヘイスティングス地区議会は1月、ニュージーランド移民局の「ウェルカム・コミュニティ」プログラムに参加しました。これは、地方議会が新来者を歓迎し、受け入れやすい環境を作るための支援プログラムです。

このホークスベイで夢を追いかける新しい学生を迎えるにあたり、私自身、この地域に貢献してくれている留学生コミュニティに感謝するとともに、地元の皆さんも留学生を温かく迎え入れることを強くお勧めします。

  • サンドラ・ヘイゼルハースト(Sandra Hazlehurst) ヘイスティングス市長